物流事例：島忠（ホームセンター）様
一括物流センターを約８ヵ月で立ち上げ
提案から業務設計、現場運営までをサポート
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ニーズを基に「あるべき姿」を提案
当社は、ホームセンター事業を展開する島忠様から一括物流センターの運営を受託しています。同プロジェクトの進行にあたっては、当社内に「プロジェクト管理チーム」「運用設計チーム」「お取引先様の誘致交渉チーム」「システム構築チーム」「設備設計チーム」の５つの専門部隊を発足。各チームがそれぞれのミッションを期日内で確実に処理していくことで、受託が決まってから約８ヵ月間という短期間で新センター稼動に漕ぎ着けることができました。
３ＰＬや新センター立ち上げといった物流アウトソーシングニーズに対し、当社では「ソリューション提案」として図１*のようなフローでお客様とともにプロジェクトを進めています。島忠様との取り組みでも同様でした。ご提案から新センター稼動、日々のセンター管理までを、「プレ（提案）」「アフター（設計・PJ）」「サポート（現場運営）」の３つのフェーズに分けて対応してきました。
「プレ」フェーズでは、島忠様の現行の物流体制を現地視察やヒアリングなどを通じてご確認させていただくとともに、どのような物流改革を実行したいのかといったご要望を伺いました。「荷受け業務を簡素化し、店舗を販売に専念させたい」や「納品待ちのトラックが店舗周辺で引き起こしていた渋滞を解消したい」といったニーズを受けて、当社がご提案したのは、店舗への納品を一括物流センター経由に切り替えるというスキームでした。
現在の店舗数や将来の出店計画、店舗の分布状況、各店舗への日々の出荷量（納品量）などのデータを基に、一括物流センターの必要規模の算出（拠点計画）、配送シミュレーション（配送計画）、センター運営に必要な人員の計算（人員計画）などを実施し、新体制移行後のコストを試算。島忠様から承認を得た後、「アフター」フェーズをスタートしました。
*図1：ソリューション提案の３フェーズ
ベンダー各社への説明にも対応
野田木崎支店支店長 藤村(右) 〔2015年当時〕
「アフター」フェーズでの重要のタスクの１つに、一括物流センターの通過率を上げる、すなわちセンターを利用するベンダーの数を増やすことがありました。一括物流のメリットや新体制移行後の納品ルールなどをベンダー各社に説明していく業務は、島忠様と共同で取り組みました。この「アフター」フェーズでは、それと並行して、センター稼動に向けて「運用設計」「（島忠様向け）料金・サービスレベルの決定」「（ベンダー各社向け）価格条件の設定」「作業用など各種マニュアルの作成」などを進めていきました。
物流センターの本番運用の前には、受発注システムやＷＭＳ（倉庫管理システム）、配送管理システムといった情報システムや、仕分け機（ソーター）などのマテハン機器が想定した通りに動くかどうか、作動テストを繰り返しました。その後、微調整などを経て、無事に本稼動を迎えることができました。
「サポート」フェーズは、物流センター稼働後の支援業務が中心となります。現在、島忠様との定期ミーティングの開催、物流センターの実績データの分析などを通じて、物流オペレーションを展開していく上で日々発生する新たな課題を抽出し、早急に改善策を講じることで、常に高い作業生産性を維持しています。
島忠様には今後、センター通過率をさらに高めていきたいという意向があります。当社は、将来の物量増を見据え、よりスピーディーな入出荷処理を実現できる物流現場づくりに努めていきます。
物流コンサルティング事例「島忠様」３つのフェーズのポイント
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プレ（提案）
お客様の「荷受け業務を簡素化し、店舗を販売に専念させたい」「納品待ちのトラックが店舗周辺で引き起こしていた渋滞を解消したい」といったご要望を受け、店舗への納品を『一括物流センター』経由に切り替える体制をご提案。 -
アフター（プロジェクトと設計）
一括物流センターの通過率を上げるため、メリットや新体制移行後の納品ルールなどをベンダー各社に説明していく業務を、島忠様と共同で取り組む。 -
サポート（現場運営）
定期ミーティングや物流センターの実績データ分析から定期的に課題を抽出。早急に改善策を講じることで、常に高い生産性を維持する。
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