物流事例:島忠(ホームセンター)様
ホームセンター54店舗分の一括物流センターを運営
店舗仕分けを行うTCとミルクランの機能を提供
私たちSBSロジコムでは、大手小売業の島忠様向けに3PLサービスをご提供いたしております。「Simachu」と「HOME'S」のブランドで、関東圏を中心に全国的に店舗展開を行っている島忠様より、ホームセンター向け商品を54店舗に供給する物流センターの運営業務を受託しております。
島忠様は元々、TC型(通過型)※ の物流センターを利用していましたが、センターの通過率は20%にとどまっていました。また、センターを利用しないお取引先様は、各々の車両で店舗に直接納品するためにそれら車両が多く、滞留と渋滞が恒常化して近隣に迷惑がかかることも多い状況にありました。さらに、車両の店舗納品時間をコントロールしていなかったため、納品の集中や偏りなど、店舗作業にも負担がかかっていることが課題でした。
※TC型・・・トランスファーセンター。通過型の倉庫または物流センターのこと。
大型ソーターでの店舗別仕分けスピードの向上で
センター通過率20→65%までアップ
そこで立ち上げたのが島忠様向け専用物流一括センターです。
当社の野田物流センター内に設けたこの専用センターは、ベンダー約200社から寄せられる商品を店舗別に仕分け・荷揃えするTC(通過型)機能を有している拠点で、1日当たりの処理量は、平均2万ケース、4トン車120台分に上ります。そのため、当社では物流センター内に新たに大型ソーターを設置し、仕分け処理スピードを向上させました。
さらに、取扱量の多い主要ベンダーから供給される商品については、当社がトラックを仕立ててベンダーの軒先まで商品を取りにいく「ミルクラン方式」を導入。それによって、輸送コストの削減に成功しました。
納品車両台数が半分以下となり、渋滞緩和・店舗負担も軽減
従来、島忠様では、ベンダー各社がそれぞれ店舗に直接商品を納入する物流体制を構築していましたが、これをセンター集中納品である一括物流システムに切り替えることで、お取引先様各々の車両での納品からセンター便に集約されるようになりました。これにより店舗への納品車両の数は激減、渋滞もほぼ無くなるなど、配送効率が向上、また、納品時間が集中することもなくなったため、店舗側の荷受業務負担の軽減や、欠品防止による販売機会ロスの低減、など多くのメリットを享受できるようになりました。
before
お客様の課題
- 店舗にお取引先が直接入荷するため納品車両の滞留と渋滞が発生(納品商品の物流センター通過率が20%)
- 商品荷受けに時間がかかり店舗スタッフに負荷がかかる
- 納品車両がいつ到着するかわからず、店舗での計画的な人員配置ができない
after
SBSロジコムの解決策
- 店舗向け物流をセンター便に集約することで納品車両が半分以下に激減(納品商品の物流センター通過率が65%に向上)
- 部門別に分け、カゴ車納品にすることで店舗スタッフの負担を軽減
- センター便の店舗到着予定を事前にお知らせすることで、計画的な人員配置ができ、店舗業務に集中できる環境を実現
また、新センター立ち上げを機に、情報システムの活用にも力を注いでおります。日雑品の管理に実績のあるWMS(倉庫管理システム)を新たに導入したほか、商品の店舗到着時間などをリアルタイムに照会できるウェブシステムを独自開発・導入することで、検品作業の準備などにあたる店舗側スタッフの作業負荷軽減を実現いたしております。
お客様の声
実際のセンターの稼動に向けて一番頭を悩ませたことは、“お取引先様の負担にならないように”ということでした。約200社のお取引先様に声をかけて現状約100社がセンターを利用しています。SBSロジコムには物流センターへの誘致計画、センター開設説明会用の資料作成、各お取引先様への個別説明、センター通過お取引先様への運用説明会の実施、マニュアル作成の部分までご協力いただき二人三脚で準備を進めました。物流のノウハウがありませんでしたのでとても助かりました。
私たちの要望に対し支店長から「無理」という言葉を聞いたことはありません。例えば「店舗への納品予定時間を事前に出してほしい」と当社から相談したことがありました。当然渋滞や物量により着車時間は変わるので、相談はしたものの難しいだろうと考えていました。ところが現在毎日納品予定時間をWebシステムにアップしてもらっています。店舗への納品時間がわかると、店舗スタッフはそれ以外の時間を店舗作業に集中できるので大変助かっています。
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