物流事例:カスミ様(大手小売チェーン)
メーカーと協力しJIT納品体制を構築
過剰在庫や保管スペースの削減に成功
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見込み発注で余剰在庫が発生
当社は、北関東エリアでカスミ様の一括物流センターを運営しています。主に常温帯の加工食品を扱う同拠点では、見込み発注によって商品在庫量が増加し、保管スペースが不足がちになってしまうという課題を抱えていました。そこで、当社では物流改善チームを発足。保管在庫の適正化に向けたプロジェクトをスタートさせました。
店頭での欠品を発生させないため、仕入れ担当者は多めの数量で発注する傾向があります。しかし、出荷量が予測値を下回れば、商品は余剰在庫と化します。特売に踏み切るのは、こうした余剰在庫を処分することが目的の1つです。発注ミスは、商品在庫の保管コスト負担増や特売による収益低下を招きます。
午前発注午後納品体制に移行
当社からの提案は、メーカーに対する予測での発注や午前中のセンター納品を改め、各店舗への出荷数量が確定してから発注し、センター納品は午後に後倒ししてもらう。商品を一時的に保管(DC)するのではなく、センターに納品後、店舗別に仕分けし、すぐに出荷する通過型センター(TC)的な運用に切り替えるというものでした。
新体制への移行に向けて納品メーカー各社に協力を要請しました。このうち大手飲料メーカー様は、配送頻度を抑えるため、1回で大型トラック1台分(16パレット)の商品をセンターに納品する、などを条件に、午前中発注午後納品に対応してくれることになりました。
一連の改善活動の結果、センターにおける入荷〜出荷までの作業生産性は約47%アップ。商品在庫量は約57%削減することに成功しました。その後は他の飲料メーカーの商品も対象に、同様の取り組みを横展開していくことで、センターの効率的な運営を実現しました。
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