文具物流

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サービス概要

多品種小サイズの製品をミスなく出荷
業界の商慣習に合わせた作業にも対応

文具物流

ボールペンや鉛筆などの筆記具、ホチキスやハサミなどの事務用具は「文具」というカテゴリーに属します。文具はアイテム数が膨大で、その数は数万〜数百万に達するとも言われています。毎年のように新たなデザインや機能を有する製品が開発・販売され、ユーザーの利便性向上などに貢献するとともに、アイテム数も増加し続けています。

文具の国内市場はこれまで比較的堅調に推移してきましたが、今後は人口減やテジタル化の進展に伴い、縮小傾向に転じることが懸念されています。もっとも、日本の文具はその品質の高さから海外市場でも多くの支持を集めており、近年は特にアジア地域の新興国での需要が拡大しつつあるなど、明るい話題も少なくありません。

日本においては長らく、文具はメーカー〜卸売業〜小売りという流通経路で市場に供給されてきました。しかし、90年代後半以降、メーカーや卸によるネット通販が台頭してきたことで、店頭での購入比率が低下するなど、その流通構造は大きく変化しました。文具ネット通販の代表的なものとしては、「アスクル」「カウネット」「たのめーる」などがあります。

求められる緻密な物流管理

文具物流

文具のアイテム数が多いのは、鉛筆やペン(シャープペンシルやボールペン)を見れば明らかです。製品としての形状は同じでも、「B」や「HB」など芯の硬さ(濃さ)が異なります。色鉛筆はそれぞれ色が違います。シャープペンやボールペンは「0.5」や「1.0」といった具合に、芯の太さにたくさんの種類があります。

文具物流

このようにアイテム数が膨大であること、さらに、製品として小さいサイズのものが多いという特性上、文具には他の製品カテゴリーに比べ、より精度の高い物流管理が求められます。そこで、当社では文具物流を最適化するため、以下のような取り組みを展開しています。

厳格な基準に基づいた検品で良品のみ入荷

現在、日本向け文具の多くは海外(ベトナムなど)で生産され、海上コンテナで日本まで運ばれます。輸入された製品の中に不良品やオーダー違いなどが混ざっていることも少なくありません。そのため、当社の文具向け物流センターでは、お客様ごとのルール(1アイテムにつき1ケースなど)に従って、デバンニングしたコンテナ内の荷物を対象に、規定された手順での検品を実施しています。

重量検品で誤出荷を防止

文具の発注や販売の数量は、ケース単位、ピース単位、ダース(12個)単位、ボール単位の4種類で、製品や取引先によって異なります。SKU数が多く、出荷単位ごとの荷姿を把握するのが難しいため、誤出荷が発生しやすいという課題があります。

重量検品機能のあるピッキングカート
重量検品機能のあるピッキングカート

これに対して、当社では、運営する文具専用物流センターに、重量検品機能を持つピッキングカートを導入しました。事前に管理対象となるすべて製品アイテムの重量や容積を登録する必要がありますが、重量で数量をカウントする仕組みであるため、ピッキングミス(=誤出荷)を防げるとともに、在庫差異が発生しなくなりました。

カメラ検品システムを導入

上部にカメラを設置し、チェックやスタッフ教育に役立てる
上部にカメラを設置し、チェックやスタッフ教育に役立てる

製品や納品書などを同梱する作業の様子をカメラ録画する仕組みも取り入れています。お客様の注文通りに出荷の準備(荷揃え)ができたかどうかをチェックするためです。納品ミスは何に起因したものだったのかを特定したり、作業ミスがなかったことを証明したりすることに役立つとともに、経験の浅いスタッフに作業手順を動画で教育できるという利点があります。

カメラで撮影された作業画像
カメラで撮影された作業画像
カメラで撮影された作業画像

カメラで撮影された作業画像

伝票仕分け作業を効率化

連続フォームバスター(裁断機)
連続フォームバスター(裁断機)

文具業界において、製品と同梱する納品書は、5枚複写の「文具統一伝票」を基本としています。出荷時には、この伝票を大量に切り取ったり、仕分けしたりする作業が必要となりますが、手作業による仕分けミスや伝票の破損などが課題となっていました。
解決策として、連続フォームバスター(裁断機)を導入し、出荷先ごとに伝票を裁断する仕組みに改めました。倉庫内での出力と同梱を実現し、複写伝票や単票方式など得意先の要望に柔軟に対応しています。作業時間や作業ミスの削減にも成功しました。

セット商品の作成(流通加工)

また、A商品とB商品を組み合わせ、セット商品にする流通加工や付帯作業にも対応しています。セット品専用で、単品では販売されない部材(業務用コンパスなど)の在庫管理も行っています。

即配便や路線便の使い分けで配送費を抑制

文具メーカーの製品供給先は、中小零細規模の文具店から大手卸売会社まで多岐に渡り、物流拠点で処理する出荷ロットも1ケースから数百ケースまでとバラツキが生じます。そのため、出荷に際しては、納品ボリュームに応じて低コストを実現できる最適な配送手段を選択する必要があります。

文具物流

当社では、出荷ケース数や合計容積・重量、納品エリアなどに応じて、グループ会社( SBS即配サポート)が提供する軽トラ共同配送便(関東1都3県向け)や、路線便(3個口以上)、チャーター便(貸切便)などを使い分けています。受注段階で個口数を特定し、WMS(倉庫管理システム)がどの配送便を活用すべきかを自動的に選択する仕組みを構築しています。現在運用している文具向け物流センターからの月間出荷量は約40万個となっています。

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