物流事例:輸入食品商社様
輸入手続きから庫内運営、配送までを外部委託
管理品質向上、波動対応、コスト削減を実現
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事業拡大で物流課題が顕在化
定温・常温(一部空調付)の管理機能を持つ、当社の新杉田や城南島などの物流施設は、主に「インポーター」と呼ばれる輸入商社様にご利用いただいております。お客様(輸入商社様)のビジネスモデルはそれぞれ異なっており、複数のアイテムを1社で仕入れ・販売しているケースもあれば、特定の製品だけを専門的に取り扱っているケースもあります。現在、当社施設でお預かりしている製品アイテムは、ワインやクラフトビールなどの酒類、調味料や食用油(オリーブオイルなど)、チョコレートやポップコーンといった菓子類、紅茶、蜂蜜、豆類、粉類など多岐にわたっています。
お客様のうち、輸入商社A社様では、事業を開始して以来、輸入から販売に至るまでの物流業務を自前で処理してきました。しかし、ビジネスが軌道に乗り、取扱量が拡大するとともに、「自社施設の保管スペースが不足」「出荷処理が間に合わずに納期遅れが発生」「輸入手続きなどで膨大な事務処理作業に追われる」といった課題が生じるようになりました。
そこで、A社様は物流業務を外部委託することにしました。現在、当社がお引き受けしているのは、輸入手続き(通関など)から物流倉庫の運営、お取引先様への配送までの一連の業務です。
主な取扱商品
ワインやクラフトビールなどの酒類 / 調味料や食用油(オリーブオイルなど)
チョコレートやポップコーンといった菓子類 / 紅茶 / 蜂蜜 / 豆類 / 粉類
輸入リードタイムを短縮
輸入手続きでは、当社がA社様に代わって、輸入申告のための各種書類の作成、税関とのやり取り、輸入許可が下りた後に発生する港や空港の保税蔵置場から当社物流施設までの配送の手配といった業務に対応しています。それによって、A社様は煩雑な事務処理業務から解放されたほか、輸入リードタイムの短縮に成功しています。
物流倉庫の運営では、入荷、検品、保管、ピッキング、流通加工、出荷といった庫内オペレーションの基本業務のほか、在庫管理、製品ラベルの貼り替え、返品処理なども当社で担当しています。自前で業務を処理していた従来に比べ、作業生産性が高まって物流コストを削減できたとともに、当社施設の活用で保管スペースや作業スペースにゆとりが生まれたことで、入出荷の物量波動に対する柔軟な対応が可能になりました。
温度・湿度管理ほか、防虫対策も
A社様にご利用いただいている物流施設は、温度管理だけでなく、湿度管理機能を有しています。また、食品を中心に扱っているため、防虫対策を講じているほか、食用油は危険物に該当するため、指定数量を超えないように在庫物量を適正に管理するなどの専用スペースも確保しています。
配送では、当社およびSBSグループのネットワークを活用することで全国対応を実現しました。数ある商材のうち、ワインについては、他の商材と混載せずにワインのみを運ぶ専用便でお取引先様に供給する体制を構築して配送品質を高めています。さらに、当社グループの輸配送網を使って、お取引先様から空容器を回収するなど静脈物流も展開しています。
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