活用メリット
環境対策だけではない鉄道輸送の活用メリット
CO2削減に効果的な輸送モードとして注目を集めている鉄道貨物輸送。実は環境対策のみならず、様々な活用メリットがあることをご存じでしょうか?
貨物駅を倉庫代わりに活用して保管コストを削減
鉄道貨物輸送(幹線輸送=キャリア部分)を提供している日本貨物鉄道(JR貨物)では、貨物駅でコンテナ貨物を5日間だけ無料で一時保管するサービスを提供しています(*ただし、発送貨物のみ)。つまり、お客様は貨物駅を倉庫代わりに利用することが可能なのです。
この機能を上手に活用すれば、既存の倉庫スペースを削減できるため、物流コストダウンにつながります。例えば、コンスタントに一定量が出荷される製品については、予め荷揃えを済ませて貨物駅に転送。オーダーに応じて必要量を貨物駅から出荷していけば、極端な言い方をすれば、そのアイテムについて5日分の在庫保管スペースを削減できるわけです。
また、納品されることは確実であるものの、現時点では納品先が決まっていない製品については、既存の倉庫で保管するのではなく、貨物駅に5日間置いてから目的地が決定した後に出荷すれば保管コストを削減できます。
中長距離輸送はトラックよりもコストメリット大
国内で発生する中長距離輸送の手段がトラック輸送一辺倒になっていませんか? 500キロメートルを超える中長距離輸送の場合、高速道路料金、燃料費などトラックの運行に必要な諸費用を算出し、鉄道輸送にかかるコストと比較すると、鉄道輸送に大きなアドバンテージ(低コスト)があります。
しかしながら、鉄道車両からトラックへの積み替え作業などが発生するため、鉄道輸送はドア・ツー・ドアのトラック輸送に比べて、トータルの輸送時間が長くなるとご心配されるお客様も多いことでしょう。でもご安心ください。鉄道の場合、走行速度がトラックよりも速いため、輸送距離が長くなればトラック輸送と遜色のないリードタイムを実現できます。