物流事例:鉄道車両輸送(都電荒川線6086号車)
レトロな都電車両を展覧会場に輸送
搬出入から設置までを一括で受託
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東京都交通局は2011年8月1日に創業100周年を迎えました。これを記念して、同年7月14日から9月11日までの約2カ月間、江戸東京博物館において、「東京の交通100年博~都電・バス・地下鉄の"いま・むかし"~」という展覧会が開催されました。期間中には数多くの鉄道ファンが来場しました。
展覧会には、明治~平成に至る都営交通100年の歩みに関連する貴重な資料の数々が展示されましたが、そのうちの1つが、戦後の都電を代表する6000形車両。私たちSBSロジコムでは、昭和24年に製造され、昭和53年まで都電荒川線で活躍していた6086号車を展覧会会場に輸送するまでの一連の物流業務を担当させていただきました。
現在、6086号車は東京・荒川区の「荒川車庫」で保存されています。当社は、鉄道車両輸送専用のトレーラーを用い、荒川車庫で6086号車を引き取り、東京・墨田区の江戸東京博物館まで輸送しました。荒川車庫から江戸東京博物館までは通常、自動車での走行なら30分程度ですが、今回は特殊輸送の扱いとなり、輸送作業において特別なハンドリングが必要となるため、同区間を約2時間半かけて走行しました。
江戸東京博物館に到着後は、屋外展示スペースに6086号車を設置する業務を請け負ったほか、展覧会終了後には引き取りおよび荒川車庫への輸送も担当いたしました。6086号車は都電の歴史を振り返るうえで貴重な車両であり、原状保存を求める鉄道ファンの声も少なくありません。当社では今後も、丁寧な荷扱いで目的地まで安心・安全に輸送するサービスをご提供していくことで、お客様ニーズに応えていきたいと考えております。
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